遠距離介護ブログ⑬【入院先でトラブル起こす-退院】

介護

こんにちはhiromaruです。

この遠距離介護日記は、九州の離島に住む義父母に認知症状が出始め、その介護に追われ奮闘する日々を記しています。

 

一人っ子の夫にかわり嫁である私が、神奈川と義父母の住む鹿児島の離島を毎月行き来しながら介護を行っています。

〔数年前に義父に軽い認知症状→昨年末(2020年末)から義母も認知症状でる〕

 

徐々に義父母二人の介護申請・コロナウイルス・義母の手術等の影響もあり毎月の帰省ではなく、やむなく長期の滞在となり更に悪戦苦闘していました。

『前回までの話はコチラ👇』

 

義母は手術のため入院!
その間、義父は島の病院にとりあえず入院!
と言う形で、なんとか最も大きな難関をクリアできた事にホッとした私は、実家で温泉に行きご馳走を頂き久々にくつろいで、ぐっすり寝る事ができました。

 

ところが、、、またまた問題が発生したのです・・・・・・・・・💦

 

義父母がそれぞれ入院先でトラブルを起こす

 

朝、目がさめて実家にいる事にホッとしているのも束の間、義母の病院、義父の病院、共に連絡が入りました。

内容は、二人共に、病院を出ていこうとして困っているとの事です。

 

夫は、→義父の対応、
私は、→義母の対応をするために、それぞれの病院に電話をいれました。

 

私が義母の病院に連絡すると📞→

義母さんおかあさんは、何度も帰ると言って着替えて出ていこうとされるのです。

なので、このままお電話を義母さんおかあさんに代わりますので、お嫁さんの方から直接義母さんおかあさんにお話ししてもらってもよいでしょうか?

 

それから・・・・・・義母さんおかあさんは、病室でお隣の方と話をしているうちに自分の物と勘違いしてしまうのか?お隣の人の物を動かしてしまうようです。

 

この件についてはお隣の方も不安になられているので、料金はアップになりますが、個室に移動してもらってもいいでしょうか?

 

 

???、え……?

も~なんで!!!

 

迷ってる場合じゃない、何とか対応しなきゃ💦

 

申し訳ありません、お隣の方にはご迷惑かけられませんから

病室の件は、そのようにお願い致します

帰ろうとする事に関しては、今から義母にいい聞かせますので・・・

わかりました、それではお電話代わりますのでよろしくお願いします!

看護士さんはそう話すと携帯を義母に渡しました。

 

 

何度も言ってきたでしょ、これから検査して、手術してもらわないといけないんだよ!

そうでないと寝たきりになってず~と病院にいなきゃならなくなるよ!

 

早く帰りたいなら、看護士さんの言う事聞かないとダメ!、わかった?

あさってには、私も行くから!

 

それから、よその人の物をさわっては絶対ダメ❕

取ったと思われるからね❕

 

え?手術?

はーーーー???

 

はっ?

人の物を?

私は、さわってなか!

ぜったっいそんな事は、してなか!

誰がそんな事言っちょっと??????

じゃ、ここにはおられん、帰らんと!!!😤

 

病気を治すために入院したんでしょ!🤬🤬🤬

看護士さんは、みんな優しいって言ってたでしょ!

だけど、ダメな事を注意されたら聞かなきゃだめだよ!

 

ちゃんと診てくれてる人の言う事聞かないと、ダメ!

ちょっとの期間入院するだけだからみんなの言う事ちゃんと聞いて!

😤😤😤

はい、わかりました

ちゃんと看護士さんの言う事を聞きます

 

義母は、何か他人事の様に聞きながらも、
何回も言い聞かせる私の言葉に、最後には素直に聞き入れました。

 

一方、夫が義父の病院に電話をいれると📞→

義父の方は、何回も出て行くと言って荷物をまとめて脱出を図るので、あらかじめ入院前に記入した島内にいる親戚(夫のいとこさん)が病院に一度呼ばれていました。

こちらでお預かりした限りは全力でお守りしますが、

もし気づかない時出て行かれたら、

責任は持てないのでそこだけはご了承ください。

そのように言われたようです。

病院側で義父の近くに警備の方を配置したりと、かなり配慮し病院関係者の方にも周知させるため、義父の顔写真を撮る許可のお願いも連絡がきました。

 

夫はそれから退院するまで毎日病院に電話を入れ、様子を伺い義父がきかない時は何度もビデオ通話で話をさせて頂いたようです。

義父の抵抗は毎日何回も繰り返され、激しい物でした…夫にもかなり食って掛かった様です💦

それから数日経つと、大好きな高校野球を観るようになったら少しづつ落ち着いていったようでした。

私も島の親戚に電話を入れ陳謝しましたが、明るく大丈夫だよと言って頂きました。

ほんとにありがたかったです😭

 

このやり方で良かったのか?悩む・・・

 

何とか脱走騒ぎも落ち着き実家でリラックスした時間を過ごすと、何だか悩んでいました。

 

私達夫婦のやっている事は、多分認知症の二人にとってやってはいけない事や、暴言がたくさんあるんだろうな~

何とか二人にとっても良い方法で生活させようとしているんだけど…

 

どういう風にやればいいのか?

 

でもじいちゃんを一人にはしておけないし、介護ってむずかしい😓😓😓💦

 

毎日夫とビデオ通話やzoomを利用して話していましたが、今後を考えると、どのようにしたらいいのか?
計画していても想定外もたくさんあるので、関われば関わる程計画通りにはいかなくて、苛立ちや不平不満も募り、本人達に良かれと思う程、自分達の心が病んでいくのでした。

 

近くに介護出来る人がいるのが一番ことは分かってるけど、、、

 

自分が実際島に来て、数ヵ月義父母たちと一緒に暮らしてみたけど、このままずっとはいられない

私には私のやりたい事や生活もあるし

今のままだと自分も義父母おやたちも病んでいく気がする・・・

 

この時、近所やお友達のおばあちゃん達が私をとても気遣ってくれてる事の意味が身にしみました。

みんな介護が、一筋縄ではいかない事経験しているから、自分を大事にしなさいって

心配してくれたんだなー

 

とにかく今は、とにかく退院させるまで目の前の事をこなしていくしかないな!

でも、退院させたら、私は自宅に帰り介護保険サービスをフルに利用してみよう!

 

 

 

 

 

数日後、義母の手術を終える

 

義母の手術は、1時間位で終了しました。

 

義母が行った特発性正常圧水頭症の手術は、腰椎から腹腔までカテーテルを挿入する「腰椎-腹腔シャント術」という手術で、溜まった髄液を腹膜内で吸収させる方法です。
髄液シャント術で使用している「圧可変式バルブシャントシステム」は、患者さんの症状・状態に合わせて痛みをともなわずに設定圧の変更が可能です。

 

頭を切ったりとか大掛かりな事ではなく、切開位置は腰正中部に1か所と腹部に1か所、と割と簡単な手術でしたので手術の回復も早かったです。

 

義母も余り痛みを伴う事もなく、あっという間に終わったような印象でした。

とにかく無事に終えて良かった。

 

義父母を退院させる

 

義父母の退院は、夫の夏の休暇に合わせて計画したため、休暇に入った夫が島に帰り、先に退院する義父を車で迎えに行きました。

散々病院から脱出を図ろうとした義父は、ようやく夫に連れられて帰宅する事になったのです💦

夫は義父の病院に毎日電話をして諭していましたが、その度に喧嘩の様になったようで帰宅後二人は想像どうり・・・何回か言い合いになった様です😓

 

その数日後、今度は私が義母を高速船に乗せ島に連れて帰りました🚢

港に夫が迎えに来る事を内緒にして、久しぶりに息子を見る義母を喜ばせようとしましたが、前はあれ程喜んでいたのに、息子を見てもしばらく理解出来なかったのか?義母はあんまり喜んでいるように見えませんでした🙄

 

 

それより自宅に着いた時に、大喜びしたのは義母を見た義父でした。

おー!!!と、言って畑から義母に駆け寄り二人で腕を揺らしながら握手をしていました。

シャバに出たばかりの二人みたいだ・・・

 

まー、無理もないか…

二人共全部忘れてるみたいだし、

無理矢理どこかに入れられてじっとしていなさいと言われたような感覚なんだろうな~

 

 

 

ちなみに義父は畑仕事はほぼしませんが、耕運機で畑を耕す事だけはやっています。
何か育てる計画は特に無さそうでしたが、体を少しでも動かすように夫に言われた事で、その日は何故か朝から耕運機をかけていたようです・・・🤣🤣🤣

 

 

私達夫婦も会うのは、2ヵ月半ぶりでした。
私達の方は、とにかく無事に退院させられた事にホッとして脱力していました。

 

家に着いてお茶を飲んで、すぐ夫と周りの方々へ報告がてら買物に出ました。
買物をしながら夫は義父と二人でいた日々について話しました。

いや~大変だね
じいちゃんとも何回も言い合ったよ

どんな事で言い合いしたの?

 

俺が、家でじっとしてるのは良くないから動かないといけないよと言ったり、

1日2~3回もシャワー入る必要ないし、それにシャワーで1時間以上は入り過ぎだとも言ったんだ…
そしたら、お前に関係ない、とか怒りだしてくるから、

俺も返したりして…言い合いになったんだよ

 

またその翌日も繰り返して、、大変だったよ

 

わかる、ずっと私の時もそうだった・・・

忘れてるのか2~3回シャワー浴びるんだよね💦

そしてそれも凄~く長い!!!1時間半って事もあったよ😱

何度も私やばあちゃんが言ってもほぼダメだった

 

何だか自分のやりたい事を邪魔されてると感じているんだと思う
全く聞こうとはしないしね

 

そして特におかしくなるのが、二人共に朝と夕方がなんだよね

 

確かに…

理由は分かりませんが、日々の生活の中で、二人して朝と夕方におかしな言動が出はじめることが多かったのです。

 

じいちゃんは病院で有名になったかもね⁈😓💦

いやー、迷惑かけたよな~

やっぱり難しいね、家を離れる事は…
二人共ここまで面白いように同じように抵抗するなんて…

しかし、じいちゃんのは激しかったみたいだね・・・💦

 

そんな話をしながら

二人で今後を考えながら、家で久々に夫を含め4人で食事をしました。

夫は、あと数日でまた帰らなくてはならないので、私のストレスも軽減出来るように義父母にこれだけはやって欲しい事・欲しくない事等話し、私の言う事を聞くようにと義父母に要点を話し出します。

しかし、義父母は息子が何を言いたいのかほぼ分からず、夫に叱られているとしか感じなかったようです。

退院してきて平和に穏やかに食事が出来ると思っていましたが、、、、

 

 

実の親子だと、昔から消化できなかったお互いの思いもぶつかり合っていきました。
ここぞとばかりに
言いたい放題になっていき、次第に傷つけあうようになってしまいました……😓

 

う~ん、、、どっちの気持ちもわかるからこそ

何も言えねえって感じだな

 

なんだか縁起でもないですが、殺傷事件は身内でおこる事が最も多いと聞きますが、、、

分かるような気がしてしまいます。。。。。。😓

 

義母の手術後の症状

 

義母の手術後の様子は、特発性正常圧水頭症の特徴的でもある症状のずり足歩行は、だいぶ変わってきているようで歩行が明らかに軽やかになったようでした。
しかし認知症状の方は、あらかじめ手術前に病院からこう言われていました。

 

義母おかあさんの認知テストの結果は、義父おとうさんより点数が低めで結構進んでいます。

 

特発性正常圧水頭症の手術をする事で、他の特徴的な改善はあるかもしれませんが、

CTやMRI、テストの結果から見ても認知症状については、どの程度改善するかどうかは分かりません。

しかし尿失禁の軽減や歩行などの改善があると、生活も楽になるのと少なくとも進行を食い止める事が出来ると思います。

 

手術前認知外来でも、手術した病院でも、そう言われました。

なので、術後しばらくして、「時計がよめた!」と思ったりしたかと思うと、前と変わらずおかしな事を言うので、、、

多少期待はしていていたけど、進行を少しでも食い止める事が出来たり、寝たきりを防げるのなら、まーよしとするか・・・

 

 

島に戻って来てから、術後1ヶ月検診の日程をどうするか?考えていた矢先、ケアマネさんから

島にある医療センターに脳外科があるので、島外に出なくてもそこで今後の検診が出来ないか?

確認されてみたらどうでしょう?

そうアドバイスを頂き電話で確認したところ、手術した病院からの紹介状等があったら大丈夫ですと言われ、早速手術した鹿児島市の病院に連絡したところ、了承して頂きこれまでの経緯が記された書類を島の医療センターの方へ送って頂く事が出来ました。

 

たすかった~

逆にコロナ化と言う事もあって行き来でのお互いのリスクもあるから

逆に了承してもらえたのかも~
島外に連れていかなくて済むから、超たすかる~

 

夫が夏休暇を終え帰った後、私は義父をデイサービスに預け、義母を定期健診に連れて行きました。

術後当初、義母に起立時に頭痛があったため、髄液の排出バルブの調整を緩やかにしていました。その調整に関して手術した病院からの内容では、バルブ圧を上げるように指示が出ていましたが、

改めてCT画像やMRI検査を終えて、島の脳外科の担当医の先生は

今日の画像を見ると、もう圧バルブを上げるのは様子を見た方がいいのではないかと思うのです。

髄液の過剰排出をすると脳表の血管が引っ張られて血種が出来る可能性が有り、そうなるとまた手術しなくてはいけなくなるので、どうしましょうか?

 

認知症改善の事を考えると、バルブ圧上げた方が良いと思うけが、圧をかけると少しひっぱられるらしいから何かあった時の対応大変だもんな~

 

私達が近くにいるわけじゃないからな~

 

う~~ん悩むけど、先生が言うように、様子を見た方がいいのかもしれない…

これらの見解は病院の先生によって違うので、できれば手術した病院で定期健診は受けた方が良いと思います。

判断はとても難しかったのですが、このまま現状のバルブ圧で様子を見て、数ヵ月後の検診で再度調節してもらおうと思いました。

 

 

義父母宅に戻り、

ヘルパーさんが来た時に分かりやすいように、病院でもらった認知症の薬を100均の袋に分けたり、
デイサービスの用意が簡単に出来るようにタオルや二人の服を整理するなど、今後何とか介護サービスの手を借りて暮らせる様に部屋の中も分かりやすくしました。

 

 

義父母は、朝食に食パンを最近好んで食べていたので、古いオーブン型のトースターではなく、パンを焼いた事を忘れない様に、昔ながらの焼けたら飛び出てくるタイプを購入し、また新たに超シンプルな電子レンジも購入しました。

 

とにかく本人達やヘルパーさんが簡単で分かりやすく生活させる事が重要だな!

 

病院に連れて行くなど一通りやるべき事を終えてきたので、私はようやく自宅に帰るべく、義父母二人が介護保険サービスを活用して生活が出来るように着々と準備を進めはじめました。

 

つづく

 

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