遠距離介護ブログ⑨【認知症検査に連れて行く、特発性正常圧水頭症の疑い?】

介護

こんにちはhiromaruです。

この遠距離介護日記は、九州の離島に住む義父母に認知症状が出始め、その介護に追われ奮闘する日々を記しています。

一人っ子の夫にかわり嫁である私が、神奈川と義父母の住む鹿児島の離島を毎月行き来しながら介護を行っています。

〔数年前に義父に軽い認知症状→昨年末(2020年末)から義母も認知症状でる〕

 

徐々にコロナウイルスの影響もあり毎月の帰省ではなく、やむなく長期の滞在となり更に悪戦苦闘しています。

『前回までの話はコチラ👇』

 

認知外来へ行く

島にある認知外来は、昔と病院名が変わっているようですが、地元の方なら良く知っている(島の西岸沿いにある?)精神科の病院に設置されています。
義父母は何十年も運転していたので、そこがどういう所か?認知でなければ当然知っています。

 

二人が途中で行先を知り、行かないと騒ぎださないか心配だな~・・・

 

私は、そんな事を考え運転中は緊張していました。

しかし私の心配をよそに二人は、その土地の周りはどの辺りだとおぼろげに分かる様でしたがやはりこの時は、もう理解できていませんでした。

 

助かった~覚えてなくて…💦💦

 

だけど、、何十年も過ごした土地もハッキリ分からなくなってるんだ、、

 

ちなみに、この島へ来て今回この病院に車で連れて行くのは初めてなのですが、クラウドWiFiを持参してきましたが、ほんとに助かりました!
グーグルマップがナビで教えてくれる通りに運転していたので、とても便利でした。

緊張したけど、ナビで案内してくれたおかげでスムーズに運転できるからほんとに助かった❣

 

いよいよ認知についての検査をする

 

私が直接病院に電話した時点では夫婦同時に診て頂く事は、難しかったのですが、ケアマネさんの配慮で、遠距離介護をしている私達の生活を考え夫婦二人を同時に同じ先生で診て頂けるように病院に段取りをして頂きました。

(ケアマネさんの段取り迄の話しは👇こちらの記事に書いています)

確かに義父の方が先に少しづつ物忘れが進んでいたのですが、なかなか夫婦一緒に認知外来の受診と言うのは前例がないようなので、今回二人一緒に診て頂いた事は非常に助かりました。

はじめに若い男女二人の方が、二人に質問をはじめました。

とても明るく感じよく、笑いを交えながら面談が行われました。

  • 生年月日や今日の日付、今の季節
  • 自分の兄弟姉妹人数や男女の構成、現時点で何人生存されているか?
  • これ迄の人生の流れや夫婦の出会い・家族について
  • 普段の過ごし方・・・・等々

他、様々な質問を雑談を交えながら、楽しく面談が行われていきます。

その後二人は別々の部屋に入り、それぞれ認知症検査を受けました。

認知症検査は、単純な質問や計算、時計を書いたり、字を読ませたり、図を描かせたり等、簡単なテストを行うようです。

 

いよいよ診察室に入ると、第一声に先生は、

お二人は、何故ここに来たか分かりますか?

二人は、キョトンとして後方にいる私の顔を見て

わかりません。。。

二人共、物忘れが激しくなっているのです。

最初にそう切り出しました。

私は、これ迄の二人の行動をまとめていたメモをコピーし、そのメモを事前に先生に渡していました。

先生は、私のメモやこれまでの質問の回答やテストを見比べながら、二人に又質問していくと、

面白いように二人の自慢+見栄+嘘が繰り広げられ、やがて拍車をかけながら徐々に話が大きくなり、ありもしないような物語を2人で示し合わせたように話を合わせるのでした。

なんなんだ、この一致は…

 

しかし、凄いな~二人揃うと、自慢も嘘も見栄も壮大になるんだ~💦

 

でも事前にメモを渡していた事で、私の心は安定を保つ事ができました。😓壮大な話しが繰り広げられる中、後方で左右に首を振る私の仕草や表情も先生は見ながらお話しをされていました😅

 

更に先生は、普段の生活の様子を聞き、体の動き、運動機能を次々に診ていきました。

そしてあらかじめ別の病院で診てもらっていた一般的な身体検査と脳画像の検査で撮った(CT・MRI)画像を持参して渡していたので、先生はそれを基に今の認知状況を一人づつ丁寧に説明をしました。

先生のお話をざっくりまとめると、

義父は、これまでの経緯と(CT・MRI)画像から、数年かけて認知がゆっくりと確実に認知が進んでいる状態であると伝えられました。

お父さんは、空間認識が出来ていないので、車の運転はもう絶対に駄目ですよ!

 

お話しされてた経歴に傷がつきますよ、人を殺してしまいますよ!

先生ありがとう!

どんどん言ってくれ~

私はそんな気持ちでした👏👏👏🤬
何故なら義父は、昔自動車関連の仕事をしていたため、運転に関しては謎の高いプライドを持っていたので、先生から指摘していただいたのは非常に助かりました😅

一方、義母の方はこれまでの面談やあらゆる検査の結果や画像、体の様子を見て先生はこう話されました。

 

お母さんの方は、お父さんとは違い認知の進行が早く症状や画像から見て特発性正常圧水頭症が疑われます。
早目に鹿児島市の脳神経外科で診てもらった方が良いでしょう!
特発性正常圧水頭症は、治る認知とも言われています。

 

しかし、ご主人より色んな検査の結果も低く、脳萎縮も進んでいるので、認知についてはハッキリ戻るという訳ではないと思いますが、今の症状が大分改善される可能性がある事と今後の進行を抑制が出来ると思います。

 

この病気は、手術をしないとどうなりますか?

寝たきりになります。

 

ですが、島ではなく鹿児島の病院に行かなくてはならないので、介護者が遠方と言う事もあり、日程や時期については、ご家族でよく話し合って下さい。

このような話しをして頂き、来月の受診の予約をして帰る事になりました。

特発性正常圧水頭症

この特発性正常圧水頭症と言う病名は初めて聞きましたが、何かしらの原因で頭蓋骨内に髄液が溜まり脳が圧迫されて様々な症状が出る様です。

 

特発性正常圧水頭症の主な症状としては、

歩行障害(小刻み、すり足、歩行転換時にふらつきが強くでる、足を開いて歩く)
認知症
尿失禁

このような症状があるようです。

 

確かに義母は、これらの症状が徐々に出てきていました。

急速に認知の症状も進んでいましたが、尿失禁に関しても洗濯をしている時に洗い物の多さに『あれ???』と思っていました。
歩行に関しても、尿失禁がある為にすり足なのかと思っていました。

なので私は早速リハビリパンツを購入して義母に勧めていました。

リハビリパンツを使うと便利だよ!

みんなこういう物使って上手く過ごしているから、これからは色々気にしないでこれを使ってね

部屋や本人の匂いが正直気になっていましたが、義母はリハビリパンツを気に入り使用するようになった事で、改善されました。

 

 

この特発性正常圧水頭症の手術は、先生が話して頂いた髄液シャント術という手術で症状の改善が得られるようです。

 

髄液シャント術(手術が有効かどうか?テスト→有効の場合の手術)

 

まず、髄液タップ・テストという検査を行います。
腰から針を刺し、髄液を30ml程排除して歩行等の変化を見た後、症状の改善がみられれば手術が有効と判断されます。

 

有効と判断されたら手術を行います。
流れの悪くなった髄液通路の代わりにカテーテル(管)を体内に埋め込み過剰に溜まってしまった髄液を腹腔(お腹にある空間)などへ排除する手術です。
手術時間の目安は、およそ1時間で麻酔→体位調整→消毒など部屋に戻る時間の目安は、2~2.5時間程度のようです。
退院まで約2週間前後のようです。

 

先生にも説明を受けましたが、まず特発性正常圧水頭症であるか?手術が有効であるかのテストを行い、手術をする場合は頭を切るとかではなく、この様に、考えているより簡易な手術で可能である事を知りました。

初めて聞く名前だったので、驚いたけど割と簡単な方法で手術できるんだ~

びっくり!😲

二人に認知である事を伝え、今後の動きを話し合う

一通り先生から説明をしていただき、病院を出ました。

事実を先生から言ってもらえた事は、ちょっとホッとしたな~

なによりも物事が少しでも進んで行く事が嬉しかったです。

 

しかし、、、、義母の特発性正常圧水頭症の疑いがあると言う事で、又一つ課題が増えた事も事実でした。

今後の事を考えながら運転し帰宅しました。

車内で話す二人の様子で、病院に行った内容をほぼ理解していないと感じた私は、改めて夫から認知である事を伝えて治療をきちんとしてもらおうと思っていました。

しかし、帰宅して今日の内容を誤った理解をしている二人に、勤務中の夫を待っていられず、夫に代わり私が再度説明する事にしました。
又私が近所の方達やお友達、親戚と頻繁に話している様子を不信がってもいたので、その件についても話そうと決めました。

意を決して、

✔二人共に認知である事
✔義母は手術が必要である事
✔義父母がお金を貸してと言って回っていて、お金を借りたりツケが有ったので、そのツケを私が謝罪し返金対処してきた事

等々を話しました。

そうすると二人は、

絶対そんな事はない!!!!!

人を助けても迷惑をかけてきた事はない!!!!!

そんな事言う奴は話す必要はない!

誰が言った⁈

 

 

猛烈に怒りながら言いました。

やはり先生にあれほど丁寧に説明されていた事も自分達が認知だと言う事も、周りに迷惑をかけている事も全く理解していませんでした。

 

電気屋さんや美容院に、未払い金幾ら有るか理解しているの?

分かるなら言ってみて!

そう言うと二人共に理解していない事をごまかしていました。

 

分かってないでしょ!

全部忘れてるの、この調子で…
とにかくご近所、友達、親戚にはお詫びの品持って挨拶してあるからもういいよ!

 

覚えてないことはしょうがないことだから、それよりもばあちゃんには検査が必要だから今後はその準備進めていくから!

 

 

もう私は、プチっと何かがはじけて完全に気持ちが変身して武装していきました。

 

そして徹底して二人の認知介護に挑む決意になってきました!

 

そして改めて、今日病院で言われた内容を繰り返し二人に説明しました。

二人は初めて聞いたように驚き、義父は義母に検査した後手術が必要かもしれないと聞き、涙しそのうち二人共に泣いてしまいました。

 

完全に私が泣かしてるみたいだ。。。。

むきになって戦っている自分がいじめてるようにも感じました😓

 

その後、会社から帰宅した夫から電話が有り、その件について更に家族で話しました。
淡々と話す私ではなく、夫から電話が有った事で二人は少しづつ落ち着き自覚していったようでした。
少なくともその時は・・・・・😓💦

 

夫に全てを話していたので夫は、義父母二人に私の言う事をとにかく聞く様にと話していました。
そうするとおとなしく頷きながら聞いていました。

認知外来に連れて行った事で

介護認定を取るために医者の意見書が必要なので、認知外来にとりあえず連れて行けた事でホッとしました。

義母の認知の症状は日々進行していたので、私も疑問だったのですが、病院に行ってようやく私自身も納得しました。

今回とても重要だと思ったのは、これまでの認知症状の経緯や気になる事、事故や病気の状態、家族の悩み等々、メモに残しておいた方がいいです。
その場では中々思い出せない所も出てくるからです。メモを残すことで、治療にとても役立つと改めて実感しました。

 

しかし、、、、、少しずつでも前に進んだとはいえ又しても検査や手術も必要になってきそうです。

私も良くないと思いつつも、認知の義父母相手に、怒ったりストレス抱える事も多くなってきました。このストレスの解消方法が今後の大きな課題となりそうです。

 

新たな問題が出てきて、今後の事を考えもう少し踏ん張らなくてはいけない事実を知り、夜更け前の美しくピンクに染まる島の空を眺めて、大きく息を吐く夜でした・・・・・・・

つづく

 

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