こんにちは!hiromaruです😊
長くご無沙汰していましたが、今年夏に帰省した内容を書いていきたいと思います。
この遠距離介護日記は、九州の離島に住む義父母に認知症状が出はじめ、その介護に追われ奮闘する日々を記しています。
〔数年前に義父に軽い認知症状→2020年末から義母にも認知症状でる〕
一人っ子の夫にかわり嫁である私が、2021年は神奈川⇔鹿児島の離島を毎月行き来しながら介護を行っていましたが、コロナ化の中ドタバタしながら義父母二人の介護申請を取り、地元の介護サポートを受けながら居宅介護でとりあえず様子を見る事にしました。
日々の介護は、デイサービス週3回・ヘルパーさん毎日朝夕利用・認知外来病院からの看護ケア隔週1回でお願いしていて、私達の帰省頻度を約3ヵ月に1回位(2泊3日位)として計画しました。
神奈川に帰宅後は、介護サポートの方とのやり取り、義父母への連絡は全て息子である夫がやるようになりました。何か問題がある場合のみ夫のサポートとして私が行く計画にしました。
『前回までの話はコチラ👇』
義父母の様子は、ケアマネージャーさんやヘルパーさんと年中やり取りしている主人からの情報を聞くと、最近はかなり安定していました。
特にトラブルもないので、二人を病院に連れて行く日程に合わせ今回の帰省を半年空けて帰省することにしました。
今回の目的はおもに昨年の義母の特発性正常圧水頭症の手術後1年の経過受診と、義父母二人の認知外来の受診です。
2~3泊の滞在と考えて当初は主人が行く予定でしたが、やはり島外からの受診付き添いは、島に滞在4日以降というコロナ対応は相変わらず続いていました。
コロナウイルスの感染の影響は、この時期も第〇派と何度も感染者の増減を繰り返していました。
そのため結局主人は、通院させられるウィークデイには多く休みが取れないのでやはりまた私が行く事になりました。
仕方ない、、、かっ
二人の様子も気になるし、家の中も気になるしな、行ってくるか
結局昨年夫は、もう自分がやるから!辛い思いをさせて申し訳ないと、言っていましたが仕事も有るのでそうもいかないのが現状でした😓
今回の帰省は以下の内容を行います。
- 病院に連れて行く
- あいさつ回り
- ヘルパーさんが動きやすい様に、洋服の整理や家の整理等
- 義父の部屋に置いてある冷凍庫の中身確認
- 理容院に連れて行く(義母の白髪染めはやめて、二人共に理容院に連れて行く)
いざ出発!
今回も鹿児島滞在兼ね、島の方へはフェリーを使っていく事を計画しました。
いや~やっぱり海はいいな~~~
この時間は最高だな~~~
介護の方々のおかげで、過酷な日々だった昨年から考えたら少し穏やかな気持ちで島へ行く事が出来ました。
心の余裕と言うのはとても大事だと改めて感じます。
島に到着し、ゆっくり食事や買い物をしてから夕方頃義父母宅へ向かいました。
ばあちゃん、来たよ~
そう言って購入してきた荷物を縁側へと運びました。
ヘルパーさんに私達が来ることは聞いていたと思いますが、義母は顔を見てどこの人だろう?と言う様な顔をしています。
しかし周りに合わせる事が得意な義母は、荷物を見るなり
じいちゃん~!!!
ホラー、あのー
と空をさ迷いながら、私が誰なのか?を考えつつ少しづつ何かを思い出すようにふるまっていました。
そして続いて一緒に来た娘を見た瞬間に
○○ちゃん、来てくれたの!
うれしかー!
と大変喜んでいました。
どうやら私の名前や誰なのかは、薄れつつあるんだな・・・
でも孫を覚えていてよかった!
安堵と共にやはりちょっぴりさみしさも感じました。。。
家に着いて早々に娘と料理を作り、久しぶりに夕飯を共にしました。
二人はテーブルに料理を置くなり既に食べ始めていました。
少しづつの変化を確認し合うように娘と顔を見合わせ目で会話しました。
すると、台所からみんなに合わせるようにやってきた私に義父が、
姉さんも食べんば!遠慮せんで!
姉さん???、、、、そ、そうだね、食べよう
再び娘と二人顔を合わせて微笑みました。
○○ちゃん、姉さんにもこれあげて
義母も同じように合わせて私に皿を並べながら言います。
すっかりおかしくなった娘と私は笑い合いました。
そして娘も義父母の調子に合わせ
はい、姉さん!これも食べて!
と言い、笑いながらこの日の夕食を済ませました。
和やかに夕食を済ませ前回同様、部屋を見回し義父の部屋に入って驚きました。
あれ?カーテンは?
しかも2ヵ所とも無い・・・
と言うかカーテンレールもない・・・
なぜ????
以前義父の部屋のカーテンやカーテンレールを付け替えた記事を書いたのですがそのカーテンとカーテンレールそれが全て外されていました。
あれだけ泥棒が入らないようにと夜になると用心深く何回も戸締り確認をしていた義父でしたが、今年初めには折角付けた玄関の引戸の鍵を取り壊し、今度は自分の部屋のカーテン+カーテンレールを全て取り払っていました。
よく考えると全部私が着けた物ばかりです🤔
取り外したカーテンを探していると、部屋の中で見つけました。
カーテンとカーテンレールどうしたの?
どうして外したの?
泥棒がやった、わからん
その一点張りです。
カーテンはともかく何故新規に付けたカーテンレール迄外したのか???
多分義父の机に乗らなければ外れないはずですが、わざわざそこに乗って邪魔にもならない新しいカーテンを外す意味が分かりません。
しかも義父はよくお風呂上りに真っ裸でその部屋で着替えているので、外から丸見えになってしまいます💦
戸締りを何度も見直す義父がカーテン無しでいられる事が不思議でなりませんでした。
またしても謎が謎をよんでいました。
私がやった事はもしかして義父にとって気に入らなかったではないか?と色々と考えましたが、不思議と前回までと違い、どう考えても分からない事に嫌な感情を使うのが面倒くさくなった私は、とりあえずため息をつきながら外へ出る事にしました。
真っ暗な空に浮かぶ美しい月と星を眺めていたら、
もう、どうでもいいか・・・
と、理解できなくてもどうでもよくなっていました。
親戚やご近所にあいさつ回りしながら様子を聞いていく
親戚の方々には、義父母の散髪やコロナワクチン追加接種に連れて行ってもらうなど、とてもお世話になっていました。
なので今回もいつものようにちょっとした手土産を持って、親戚含めご近所やお友達の方達の所にあいさつ回りをしながら義父母の様子を聞いてまわりました。
ご近所の方々やお友達の方々は、相変わらずちょこちょこ自家製の野菜を届けに来がてら様子見て下さっていたようです。
皆に聞いた印象では、数カ月前と違いかなり落ちついた様子で二人共に毎日朝夕2回のヘルパーさんの食事にも文句も言わず、週3のデイサービスへの促しにも素直に従っているようでした。
月2回病院からの看護ケアでも様子を見て貰っていますが、二人はいつもニコニコして迎えてくれて看護ケアスタッフの評判もかなり良いようでした。
前よりケアマネージャーさんからのお困りの電話連絡もめっきり少なくなって、全てが日々の日課として落ち着いてきてるようでした。
二人の様子も以前に比べトラブルもなく仲良くやっているようでした。
介護サポートの方々やご近所・お友達・親戚の方々のおかげで今は安定して生活していました。
ほんとにありがたい、落ち着いていて良かった
翌朝、ケアマネさんから病院が受診不可になったと言う連絡が来ました。
今回帰省の大きな目的は二人を病院に連れて行く事が一番の目的でしたが、かなりの勢いでコロナウィルス感染が鹿児島や離島にも広がっていたため病院に受診出来なくなってしまいました。
折角来たのに・・・何のために来たのか分からないよ~
がっかりしましたが、それならばヘルパーさんから言われていた事をさっさとやろうと思い早速取り掛かる事にしました。
それは、
→義母の洋服が季節に合わず不適切で真夏に冬服を着ているので着替えさせようと思っても夏服が見当たらないという件と
→義父の部屋に置いてある業務用の冷凍庫に電源が入っていないが、どうやら中に何かあるようなので確認して欲しいという件でした。
義母の夏服を探す
去年断捨離した時あったはずだけど、確かに冬服に比べれば少なかった気がするなー
開かずの扉もまだあるから、あの中をとりあえず全部見てみよう!
その前に義母の夏服に関してにまず本人にも確認してみました。
ヘルパーさんに夏服が無いと聞いたけど、ばあちゃん夏服あまり持ってないの?
うん、全然もってないの、(:_;)
わかった、部屋の中調べてなかったら買いに行こうね!
そう言って以前から憂鬱だった開かずの扉を開けてトットと作業をやる事にしました。
実は以前にその扉の中を見て、物の多さにうんざりしてこれは第2弾にしようと閉めてしまった場所でした。
その中に夏服が無ければ、買いに行かなきゃならないなと思い、気合を入れて扉を開け中を全部取り出してみる事にしました。
そうすると出るわ出るわ、
高級服から未使用の洋服も含め、たくさんの収納ケースの中からどんどん出てきました。
うわ~~~!勿体ない!宝の持ち腐れだよ~
ばあちゃん、死ぬまでに着切れない位あるよ!
思わず何度も叫びました。
よそ行きの服と思って閉まってあったのでしょうが、それにしてもかなりの量です。
気合の入った私は、以前のようにまた義母を呼んで椅子に座らせて、いるいらないの選定をしました。
かなりの物を使用するもの、処分用(ゴミ)、フリマ売却用(自宅送付)に分けて整理しました。
そして全て洗濯をして庭に干したら、お店が開ける位華やかな庭になりました。
やはり前回同様、
- ヘルパーさんが見やすいようにする!
- 畳まなくていいように掛けられるようにする!
等を心がけて整理しなくてなりません。
しかし服を見やすく整理するにしても、滞在日数や時間にも限りがあるのとすぐに近所で材料が揃わないのとで、どうやったら整理出来るのか悩みました。
そうだ、出来るだけ見えるようにこの古い箪笥の扉全部外してしまおう!
そして早速処分してもよさそうな箪笥の扉を外す事にしました。
倉庫の中にあった謎の竹の棒を使ったりしながら今迄日の目を見なかった洋服達を出して、少しでもお洒落を楽しんで欲しいなと思いました。
とにかく目に触れられるようにしました。
わー、すごいね~この服いいね~!
そう言いながらほんとかどうか分かりませんが、その服についてのエピソードを語るのでした。
しかしまるでブティックに来たかのように喜んでいましたが、断捨離して義母がいらないと言ったゴミ袋に入れてある洋服を何度も見て
これは何?どうするの?
と聞いてくるのです。余りにもこれみよがしに繰り返すので
さっきばあちゃんがいらないって言ったものだよ!
いらない物だからゴミに出すよ。
着たいのがあるの?それなら元に戻すよ!
あー、いや・・・
そう言うのですが、やはり何度もそれを繰り返しては今度は、
友達が言ってたんだけど、
自分が出かけている時にね、
家の物全部お嫁さんに捨てられたんだって・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
捨てるって言った洋服、元に戻す?
いや、よか
何度も見直ししては同じ行為を続ける義母を見て、すかさず私は義母のみえない所にゴミを隠しました。
もう、深く考えない!
これまで何十年も見てなかった洋服なんだから
いらない、いらない
そしてゴミ収集日に合わせ大量の服とそこら中の使用しない物を捨てました。
すっきりしたー!
義父の部屋にある冷凍庫の確認
この家には冷蔵庫の他に二つの業務用の冷凍庫があります。
昔は義母が様々な料理を作っては私達に送ってくれたり、遠方の親戚に送ったり、近隣の人達・親戚に料理をふるまっていたのです。
しかし一つの冷凍庫に関しては昨年私が既に物入として利用していましたが、もう一つは義父の部屋に冷凍の食品が少しあったのでそのままにしてありました。
しかし帰省前ヘルパーさんに主人が、このように言われたそうです。
ブレーカーが落ちた事があって、気になって冷凍庫見てみたら少量何やら入っていた物もあったみたい。
電源は抜いてあったんだけど、、、
でも何かわからないし、その後どうなってるのか?
恐ろしくて空ける事が出来ないんです~~~
何しろ夏の猛暑の頃だったので、そう聞いていたのでこれは覚悟がいりました。しかし意を決して開けて見る事にしました。
きょわいよ~~~、一体何が入っていたんだろう?
こわごわ扉を開け覗くと、茶色くなりほぼ溶けかかった新聞紙が浮いているのと同時に茶色く濁った液体化した物が見えました🤢
うぁー、ダメだ!とにかくもうこれは外に出そう!
そう娘に言いいました。
そうすると何か心配そうに義父母が手伝おうと手を出そうとしてきます。
危ないので二人には、運び出した後の部屋の掃除をするよう言って掃除機を渡しました。
二人に部屋の掃除をさせて娘と二人でエッチラコッチラ濡れ縁から→外に出しました。
立て込んでいる最中、義父が何やら叫んでいます。
姉さん、姉さん、ちょっと来てくれ!
これでいいか確認してくれ!
姉さんに見せないと!
と義父が与えられた掃除の仕事がOKか?
まるで私を現場監督にみたて、監督に確認するように聞いてきました。
あー、いいね!👍すごく綺麗だね!OK!
と、私は首からタオルをかけて如何にも監督らしく見えてる自分に気づき、思わず笑いながら答えました。
再び気合を入れて冷凍庫に入っている謎の茶色の紙や液体を斜めに傾かせて水を掛けながら庭に排出したら
な、なんと
⚠⚠⚠ここからは閲覧ご注意ください⚠⚠⚠
ギャー、
オエ~~~
ウジ虫が何匹か出てきました。
😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱
今度は私が義父を呼び、庭のホースから水を出していたのでその水を冷凍庫の中に流すように言いました。
もう狂ったように水を流すよう指示し、冷凍庫から排出された物やウジ虫を撤去退治して何とか冷凍庫の中を綺麗にして一件落着させました。
もうその冷凍庫も水浸しで使用出来ないので、またいつか清掃センターに持って行く予定です。
いらない物は、出来るだけ処分するようにしていきたいと思っています。
その夜はすっきりしたのと、かなり疲れたのでぐっすり寝る事ができました。
ヨカッタ、ウジムシガユメニデテコナクテ・・・
二人の散髪
私が連れて行けない時親戚に義父の散髪と義母の毛染め+カットをお願いしていましたが、やはり二ヵ所に連れて行くのは面倒なので、義父の行っている散髪屋さんに二人共一緒に連れて行くようになりました。
その時から義母の毛染めを辞めたのですが、それが大正解で白髪の髪はむしろ上品にみえます。
周りの方々からも白髪のままの方がむしろ上品だと評判でした。
人まで変わったように感じるのは、もしかして私自身の気持ちが変わってきたからかもしれません。
二人を散髪に連れて行き、さっぱりさせる事ができて良かったと思います。
まとめ
今回も色々ありましたが、一つ一つ解決出来てすっきりしました。
完全に自己満足であっても物を整理出来たり、一つ一つ分かりやすくひも解いて行くようにスッキリした気分になれる事は、ある意味介護とは言えないのかもしれませんが、私なりの介護を楽に楽しく続けていく意味で重要だと思っています。
義父母からすれば、その時はいつも喜んでいますが、実際どう感じているか分かりません。
しかし私が楽になれる事は確かです。
やはり前回から感じていたように私が誰なのか?義父母は確実に分からなくなってきてるようでしたが、それももう笑い飛ばしています。
もしかしてこのところの落ち着いた日々は、嫁である私や色んな事を少しづつ忘れていっているために執着がなくなり落ち着いてきているのかもしれません。
お互いの生活を守るためにやれる事はやるけど、割り切る事も大事だと思っています。
とにかく義父母が、穏やかに生活出来るというのはほんとにありがたいことです。
今後の課題としては、そろそろ義父にもリハビリパンツが必要になってきそうだという事です。
尿漏れに対応出来る下着を何枚か揃えてきましたが、ヘルパーさんの事務所へ送付しているリハパンの量が増えて来るのと、やはりここからくる認知症状の進行がどのように変化していくのか?そこが課題だと思っています。
人によると思いますが、長丁場になる状況もあるので少しでも苦にならないやり方を見つけて行こうと考えています。
今後の状況で色んな施設等含め、今のうちから具体的に調べていこうと思います。二人にはまだ抵抗があるでしょうが、準備が必要だと感じました。
今後について逐一夫婦で話し合っていきたいと思っています。
また今の私にとってとても大きな存在になっているのは、親の介護のために移住してきた夫の従姉妹さんです。
帰省の際の送り迎えや、他美味しい店や色んな場所に連れて行って貰ったりして、楽しく食事しながらお互いの悩みを語り合える事ができて、今までの帰省と比べ何倍も楽しい日々になり私自身の気持ちをかなり軽くしてくれています。
みんなに支えられ頼りながらのこの遠距離介護帰省は、一人で頑張って張りつめていたちっぽけな私を人に甘える事や頼る事で愛を受け取れる事の本当の意味を教えてくれた、かなり大きな学びになっています。
つくづくありがたいなと感じた日々でした。
つづく