こんにちはhiromaruです。
この遠距離介護日記は、九州の離島に住む義父母に認知症状が出始め、その介護に追われ奮闘する日々を記しています。
一人っ子の夫にかわり嫁である私が、神奈川と義父母の住む鹿児島の離島を毎月行き来しながら介護を行っています。
〔数年前に義父に軽い認知症状→昨年末(2020年末)から義母も認知症状でる〕
徐々にコロナウイルスの影響もあり毎月の帰省ではなく、やむなく長期の滞在となり更に悪戦苦闘しています。
『前回までの話はコチラ👇』
認知症外来の先生から義母に特発性正常圧水頭症の疑いが有るので検査した方が良いと聞き、一旦関東の自宅に帰宅した私は、早速鹿児島の脳神経外科病院の診察の段取りをしました。
まずケアマネージャーさんと話し、今後の流れを相談しました。
特発性正常圧水頭症検査入院までにやる事
- 1.要介護認定申請次に島に行った時に要介護認定申請に必要な介護認定審査会の方との日程を決める
→申請に必要な事項は、(訪問調査・医者の意見書・介護認定審査会)ですが、訪問調査と医者の意見書は揃いましたが介護認定審査会の方との審査は終わっていなかったので、その手続きを行います - 2.鹿児島市の脳神経外科病院の紹介状をもらう次回の認知外来病院で、義母の検査を受ける為の鹿児島市の脳神経外科病院の紹介状をもらう(←島では手術出来ないため)
- 3.検査入院についての日程を確認認知外来病院で紹介された鹿児島の脳神経外科に電話して特発性正常圧水頭症の検査入院についての日程を確認する
- 4.義父の預け先を探してもらう検査入院の予約が取れたらケアマネージャーさんに、義母の検査入院中の義父の預け先を探してもらう
- 追加コロナワクチン接種2回それと今回は、コロナワクチン接種を二人に2回接種させる為に病院に連れて行く
(この作業まで加わりました😩)
また、前回の認知外来病院の先生からは、こんな事も言われていました。
今後の生活においては二人だけでの生活は難しいので、
ご家族のサポートと介護のサポートをフルに活用して行くようにして下さい。
そんなお話が出ました。
確かに私もケアマネさんともその件については話をしていて先生と同意見でした。
なので今回義母の検査入院では、私が島外の病院に義母を連れていくために、その間義父を預ける所が必要です。
これがちょっと難関だな~😓
何しろ、じいちゃんは家から離れたのをほとんど見た事ないもんな~・・・・
でも嫌がっても、ばあちゃんの為なんだから仕方ない!
1人で生活できるわけではないから、どこかに預けないと・・・😤
とにかく悩むより動かなきゃと思い、具体的に一つ一つこなしていきました。
介護認定審査会の方との面談日程も決まり、鹿児島の病院への紹介状を頂く約束も出来ました。
特発性正常圧水頭症の検査入院については、2泊3日程度かかると言う事も分かりケアマネさんに義父を預けられる施設と検査入院の日程の調整を行いました。
今回介護保険認定前ですが、義父がショートステイ出来る場所ををケアマネさんが、老人保健施設という施設を探してくれました。
老人保健施設とは、
「ろうけん=介護老人保健施設」は、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアはもとより、作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設です。
一つ一つ決まっていき嬉しかったのですが、コロナが蔓延している昨今は不要不急以外での外出は自粛するように呼びかけられていて、とにかく一つ一つの動きが大変でした💦
✔病院や施設などに連れて行くのも、現地に約2週間程滞在してからでなくてはならない
✔同じ県内でも島外からの移動も同様に一定期間滞在した後でないとヘルパーさんの利用も出来ない
このような理由で、かなりの日数二人の介護を、私一人で行わなければなりませんでした。
身動きが難しい上に長期間の介護を一人でこなさなくてはならないなんて辛いよ~😓
でも誰かが手続きを進めていかないと、何も解決しない…😔
だけど…
ん~…………
やるしかないか😤
何とか日程が決まっていったので、私はとにかく少しでも早く計画を遂行する為、2週間程、関東にある自宅での休養を経て、強い覚悟をして又島へ飛び立ちました。
再び島へ✈・・・・・
家を離れようとしないじいちゃんとの闘い
島へ到着し、私は順番に一つ一つこなしていきました。
義父母にコロナワクチンを打たせ、認知外来のある病院に連れて行き紹介状をもらい、審査会の方との面談も終えました。フ~
いよいよ義母を鹿児島の病院に連れて行くために、義父を老人保健施設に預ける事を義父に伝えました。
ばあちゃんを鹿児島市の病院に検査に連れて行くから、その間じいちゃんは、種子島の保険施設に行って欲しいの!
じいちゃん1人では生活できないから、短期間行ってくれるかな…?
なんでばあちゃんは、鹿児島市の病院にいかんばいけんと?
前に話したでしょ、
この間病院で撮ったばあちゃんの頭の中の画像を見たお医者さんから、水頭症の疑いがあるって言われたのよ
ちゃんと診て貰わないと、ばあちゃんが寝たきりになる可能性があると言われたからね、早く連れていかないといけないの
だからばあちゃんが検査入院に行く3~4日間は家には誰もいなくなるから、じいちゃんは施設に行ってね!
自分は病院に行かなくても何処も悪くなか!
家にいる!
じいちゃんは、病院じゃないの!
ばあちゃんを鹿児島市の病院に連れて行くために、この家には誰もいなくなるから保健センターに入って欲しいの
のんびりしててくれればいいから!
食事が付いて寝泊まり出来る場所だからそこに行って欲しいの
いや、自分はいかん、大丈夫だ!
家を守らなければいかんから
一人でいると又忘れてばあちゃんを探すから、家にはいられないの
病院の先生にも言われたでしょ!
一人で置いてはいけないの!
自分はどこも悪くなかし、そんな事はなかっ!
絶対ここにいる!
俺は動かない!
認知だからいられないの!
ばあちゃんのためでしょ!
どうして分かってくれないの!
頑として何度行っても言う事を効かず、家を離れようとしない義父に、私は怒りを覚え
じゃ、もう私は関東の家(自分の家)に帰るわ!
二人で暮らして!!!!!
やってられない!
認知の人と接するのに、こんな接し方や話し方は、良くないと分かっているのですが、現実はそれ程綺麗にはいきません。ストレスもかなりきます。とりあえず目の前の問題を片づけようと必死でした💦
もうたまらず言い放つ私に、二人で何やら話し合い、言う通りにすると言って謝ってくるのでした😓😓😓
数日後、ケアマネさん+義父を預ける老人保健施設の方が訪ねて来て、担当者会議と言う前段階の打ち合わせ面談を行いました。
※介護の施設やサービスを利用する場合、各施設や事業所毎に行われます。
挨拶からはじまり、義父母の体の様子等の共有、介護サービス目的や気を付ける事等を楽しく柔らかく心地良く話す施設の方やケアマネさんの様子で、すっかり義父も落ち着いて施設に行く事を承諾していました。
楽しく歓談して、では当日迎えに来ますね~と言われた義父はよろしくお願い致します、と答えていました。
さすが、介護サービスやってる方うまいな~
良かった!
これで一つ一つ進められる
私は義父母二人それぞれの施設と入院用の道具の買い出しや名前の記入などを済ませ、買ってきたパジャマのズボンの裾上げしてあわせたり、どんどん用意していきました。
しかし、翌朝になると義父は前と同じ様に抵抗し、鹿児島の病院に行く日迄何度も同じ事が繰り返されるのでした。
流石に施設に行く前日に、パソコンのzoomの画面から強く夫に叱られた義父は、次の日は何とか施設からお迎えにきた車に乗りました。
ハ~、ツカレル~~~・・・
いざ、特発性正常圧水頭症の検査に鹿児島市の病院にいく
次の朝早く、誤作動ばかり繰り返す義母を車にやっと乗せ港に連れて行きトッピーと呼ばれる船(高速船)で鹿児島市へ連れて行きました。🚢
やっと船に乗れた~~~、疲れた~😩
二人共家を離れるとなると、ほんとに不安になるのか誤作動繰り返すんだな~😓
ほぼ家を離れた事ないもんな~
ばあちゃんは何度も着替えを繰り返してるし、いらない物まで持っていこうとするし…
いや~参った😣💦
二人を別々に移動させる事がこんなに大変だとは、思いませんでした。
鹿児島市に到着し、ランチを食べさせ、大きな神社にも軽く連れて行った後、認知外来の先生から紹介された脳神経外科に到着しました。
市内に実家が有り親族がいる私は、義母が入院している2日間は実家に泊まれるので、実家に行ける事を楽しみにしていました。
ばあちゃんを預けたら少しのんびり出来るなー!楽しみ!!!
義父母の世話に疲れていた私は、そんな事を考えていました…
すると看護士さんが来て、
入院の手続きに入ります。
お嫁さん、これらを記入して下さい。
お義母さんの方は、ちょっと入院前に検査をします。
私は、記入書類等を次々記入して入院の手続きをしていきました。
その間、看護士さんは入院予定の義母にコロナの抗原検査をしていました。
しばらく検査の結果を待っていると、私だけ先生に呼ばれました。
え~?コロナ陽性???
先生に呼ばれた部屋に入ると、
実は、今日は検査入院と言う事でご来院頂いたのですが、お義母さんにコロナの抗原検査で陽性反応が出てしまいました。
え~、義母がですか?
そうなんです、なので大変申し訳ないのですがこれから保健所の指示に従ってPCR検査を受けて頂きます。
その後に関しましては、保健所の指示に従うしかないので病院の1階の待機スペースでお待ちください。
後、お持ち頂いた島の病院で撮られた画像とこれまでの経過を診ました所、島の認知外来で言われました通り、ほぼ特発性正常圧水頭症に間違いないのかな?と思われます。
特発性正常圧水頭症と言うのは、・・・・・・・・(説明)・・・・・・・・
なので今回は検査出来ず残念な形になりましたが、次回は検査して明確に結果が出ましたら、手術の流れでいいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・
あっ・・・そうですか・・・・・・
ちょっとここ迄来るの大変だったので、ショックで言葉が出ませんでしたが、とりあえずPCR検査受けて、その結果次第では動きが変わるのですね💦
ただ、今回コロナ陽性ほぼ特発性正常圧水頭症の可能性が高いのであれば次回来た時に、検査→手術をまとめてやって頂きたいのですが…可能ですか?
遠距離介護されてますもんね、大変ですよね💦
分かりました、そのようにしましょう。
遠い所から来られたのに申し訳ありません、決まりなのでご了承お願いします。
先生はとても気さくで、朗らかな方で何でも質問出来る感じで良かったのですが・・・
まさかの展開にあっけにとられた私は、義母のもとに戻り、PCR検査を受ける為に待機していました。
これがかなり待たされました。
検査迄数時間かかり、検査結果が出る迄、又更に時間がかかりました。午後一番に病院に入ってもう夕方になっていました。
この間不安と疑問だらけの義母をおとなしく座っているように言い聞かせていました。
挙動不審になって、
帰ろう!ここでなにしてるのか?
じいちゃんは?どこにおっと?
そう同じ事を繰り返し言いながら動き回ろうとする義母を、言い聞かせるのはとても大変でした😖
やっとPCR検査を受け、又更に数時間待って、後検査結果は、、、陰性でした。
よかった~
PCR検査陰性じゃん、ちょっと大変だったけど、予定通りいくかも~
陰性なんですが、保健所からの指導でこのまま入院とはならないんです。
明日又今日と同じ時間にもう一回PCR検査を受けて頂きます。
なので検査入院は、又改めて来てください。
ホテルを急遽探す
ばあちゃんにPCR検査をまた受けさせるために明日また病院に連れて行かないといけないのか∼
どっちにしろ実家には行けないし、とりあえず二人で2泊3日泊まれる部屋を探さなきゃ💦
結局この時既に夜6時前位になっていたので、義母と二人で泊まれる格安のホテルをネットで急遽探しました。
次の検査で陽性になった事は、もうなったらなったでしょうがないと思って考えませんでした。
しかし、、、何でこうなるんだろう…😭
けど、こうなったら仕方ない
もう~、なるようにしかならないなー
私は、完全に開き直り、義母を連れて近くのホテルに到着しました。
全く意味が分からない義母に、簡単に説明をしました。もう理解してなくてもここ迄くると楽しむしかないと思いました。
ばあちゃん、今回は検査出来ずに今日と明日はここで泊まるけど、
もうこうなったら旅行だと思って楽しもう!
そういうしかありませんでした・・・
?????じゃなー(←そうだねと言う意味)
明日再検査受けるもののPCR検査が陰性だった事もあり、ホテルから出て、義母が食べたいと言った島では行った事が無いようなテレビでお馴染みのお寿司屋に連れて行きました。
翌日も鹿児島の老舗の百貨店の人気料理やおいしいお蕎麦屋等、近辺の美味しい所に連れて行きました。
しかし、何回もホテルを私の家だと勘違いし、又島の家に帰ろうと度々言うのでした。
わずかの日数ですが、ずり足で余り歩けない義母を出来るだけストレス無く過ごさせようと精一杯でした。義母とのこの狭いホテル内の時間は、今考えたらゾッとする位地獄の時間でした。
ハ~、超ツカレル~~~・・・
コロナウイルス抗原検査→偽陽性
結局、2回目のPCR検査も陰性という結果となり、、、、
抗原検査は、偽陽性であったと言う事になります。
新型コロナウイルスに感染しているかどうかの簡易検査が抗原検査です。
鼻咽頭から検体を採取し、約30分で結果がでます。
検体の種類や採取方法、検査する時期により偽陰性が生じ得ます。
PCR検査との陰性一致率はおおむね95%以上で良好ですが、陽性一致率は検体中のウイルス量でばらつきが大きいです。
必要に応じてPCR検査を追加するようです。
ほんとに今回の検査入院のための騒動は、なんだったんだ・・・・
説明受けても原因はよく分からないけど、まー、結果陰性だったからよしとしよう。
しかし、ほぼ特発性正常圧水頭症は間違いなさそうだから、どうせ今回入院出来ても又手術で出て来なきゃいけなったのなら、次1回で検査と手術迄終わらせれば同じ事だったと考えよう💦
次に全部一辺に済ませればいいんだ!
そうすればいいだけだ!
必死に自分に納得いくように言い聞かせて😓鹿児島から又高速船に乗って島へ戻りました。🚢
島に戻り施設に預けていた義父を迎えに行き、ようやく二人を連れて帰路につきました。
車の中で再会した二人は、滅茶苦茶な会話を成り立たせていました🤪
自宅に到着すると、近所のおばちゃん達が私達の帰宅に気が付き、色々尋ねてきます。しかし私の顔を見て、
わーーー、あんたは目の周りが黒くなってる
相当疲れているよ、
と言うと、疲れただろうからとご飯やおかず、野菜を持って来てくれました。
食べて早く寝なさいね~
可哀そうに・・・
ゆっく~り寝なさいね~
と、いつも私の心配をしてくれるのでした。
私の救いは、この島のおばちゃん達です。
この島は、ほんとに優しい人が多いと感じます🙏💖
私はこの夜死んだように寝るのでした。
つづく・・・・・・
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